ラオスの布

ラオスの少数山岳民族が昔ながらの方法で作っている布があります。
桑畑を耕し蚕を飼って、糸を紡いで、染めて・・・・気の遠くなるような作業のように思いますが、日本でだって昭和の時代にはまだそういう方法で普通に布が織られていました。

ラオスにも時代の波が押し寄せてきて、人々はもっと簡単に手に入る物を求めて、少しずつ確実にこのような布づくりから離れていく傾向にあるそうです。

谷由起子さんはラオスの布に魅せられて、なんとかしてこの布の消滅を防げないかと、10年程前にラオスに移り住まれた方です。
電気もトイレも冷蔵庫もお風呂もない山の中で、言葉もわからない人々と布づくりをされています。

今年の3月震災直後にギャラりー泉では「谷さんのラオスの布展」を開きました。
周りではいろんなイベントが中止されていましたが、案内状を出した後でしたから決行することにしました。
計画停電、節電で暖房もライトも落とすという状況でしたが、本当にありがたいことに甲府から来てくださったお客様や、谷さんのファンの方、ギャラリーのなかでアジアの布ファンの方・・・たくさんの皆さまのお陰で逆風を乗り越えられたと感謝しております。

その展覧会で求めた布で作ったのがこれです。
b0218775_1547264.jpg

藍の生葉で薄くブルーグレーに染められた紬の生地に 小沢ユミさんという刺繍作家さんに藤の花のデザインで加賀紋を刺していただき、単衣に仕立てました。
6月のお茶会で着ましたが、もっと袖を通したいと思っているうちに暑い季節になってしまいました。9月になったらまた着ま~す。
[PR]

by gallery-izumi | 2011-07-16 15:56 | テキスタイル