HPE ラオスの布

もう5年くらい前になるかなぁ。
当時 国分寺にあった谷 由起子さんの事務所で初めてラオスのレンテン族が作る紬を見た。
「ビビビッ」からのドキドキする高揚感!!!「なに~この布、引きつけられる~!目が離せない!!!」
これ、決して大袈裟でなく あの時の衝撃が全然表現出来てないっ!。

ともかく「この布の着物を着たい!」と即決。そして出来たのがこの着物である。
因みに帯もその後 買い足した谷さんの布で作ったもの。昼夜帯と云ってリバーシブル。
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う~~ん。画像では布の良さが伝えきれてない(涙)
木綿と絹の違いはあるけど、大昔の丹波木綿みたいな力強さと素朴さ その上に絹独特の繊細な質感、両方が備わってる布なのだ!!

何故か?それはこの布が作られる全ての工程で 一つとして力の省略がないからに他ならない。
ああ。。。この話になると鼻息荒いわ~。落ち着け私。

そう。何回も言うけど、レンテン族の人達は 桑畑を耕す→蚕さんを育てる→絹糸に紡ぐ→染める(モチロン染料も自分達で調達する)→織る を、代々伝わる方法で省略なしで作ってる。産業革命以前の方法なのだ。
例えば藍に染める時に必要な石灰。これさえ石灰岩を砕いて30時間も焼いて自分たちで作ってるというのだ。 その辺で売ってる石灰だと染め上がった時の色が全然違うらしい。

更に この布の凄いところは使えば使う程 美しくなっていくって事。
この着物を擦り切れるまで着て、もう仕立て直しが出来なくなるくらいにボロッってなっても 薄くなったところには継ぎを当てたり刺し子をしたり、パッチワークで他の布とあわせたりして他のものに再生できる。着物として少しずつ古びていく途中も美しいのだが、その再生されたものもとても魅力的だ。
谷さんの展覧会で、使い古された布で作られたパッチワークを是非ご覧頂きたい!

落ち着け~私。

ともかく 私はこの着物に袖を通す度に、手塩にかけて作られた布を纏う幸せを感じる。
こんな布がまだ地上に存在してて、普通の庶民が着物に出来るくらい身近なものであることに感謝してる。

「資本主義の波を被ってこの布作りが今後限りなく不可能に近くなる」そう言いながらラオスと日本を行ったり来たりして布作りを諦めない谷さんが、「今の一瞬を大切にして作ってみたいものを作った」という会が浦安であります。
谷さんの今年最後の展覧会です。
この会はギャラリーではなくHPE主催で、なにやら他の会場とは違う楽しい企画があるそうな。絶対行かなくっちゃ!!


HPE ラオスの布

11月16日(土)~22日(金)
11時から18時

於 路風舎ーろふうしゃー

浦安市堀江3-5-2(旧 宇田川住宅裏)

会期中の連絡先 03-3368-2636 (会場に転送される)

会期中 会場にはいつも谷さんがいらっしゃるそうです。

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by gallery-izumi | 2013-11-14 11:32 | テキスタイル